蝶ヶ岳~常念岳 2020/9/28-29

28日(月) 三股駐車場5:50・・・三股登山指導所6:10・・・豆うち平7:50・・・蝶ヶ岳10:20
29日(火) 蝶ヶ岳5:20・・・蝶槍6:15・・・2592mピーク7:20・・・常念岳9:50-10:15・・・前常念岳11:00・・・
・・・三股登山指導所14:40・・・三股駐車場14:50



  ↓穂高連峰

  ↓蝶ヶ岳ヒュッテと槍ヶ岳 常念岳はまだガスの中



27日の夕方、三股駐車場に入り車中泊。
日曜日のせいか下山した人が多く、駐車場は空いていて気にいった場所に駐車できた。その後、時間が経つにつれ次々と車が入って来て、翌日の出発時には満車になっていた。

三股から蝶ヶ岳まではほとんど樹林帯の中で展望はなかったが、登山道はちょっとした段差にも木製の階段が設置され、よく整備されていて登り易かった。
ずっと展望がきかなかった分、テン場に着いたと同時に目の前のガスの中にいきなり穂高連峰が浮かび上がり、思わず声が出てしまうほどの感激だった。

予定より早めに着いたので、常念岳まで行こうかと思ったが、常念のテント場は予定コース外にあり、その往復に2時間余計にかかってしまうので今日はここで楽々過ごすことにした。
当初小屋泊まりで考えていたが、コロナ禍で小屋は完全予約制で、直近の天気予報で日程を組もうとしていたのでテント泊まりとした。
何となくだが、同じような考えの登山者が多かったせいか、テン場は月曜の割りに混んでいた。

周りはすべてドームテントだったが、私はいつも沢登りで使っていたゴアのツエルトで、2本のストックを支柱にしたものなので、周りと比べるとやけに貧相に見えた。
それでも沢中のビバーグに比べれば天国である。
(余計なことだが、私もドームテントは持っている)

小屋の自販機で缶ビールを買って、眺めのいいところに座り、常念から槍、穂高連峰の大パノラマを眺め、かつて登ったルートの思い出に浸りながら飲んでいると時間の経つのも忘れてしまう。
昼寝をして、飽きもせずまた夕暮れを楽しみ、早めに夕食を済ませ今回のもう1つの目的である星の撮影にかかった。
今回のために晴天予報や月齢などで日程を決め、高級コンデジまで買って、三脚を背負ってやって来たが、準備不足であまりいい写真は撮れなかった。寒さで横着してツエルトから出ずに撮影していたのもまずかった。
しかし、思ったよりカメラ性能が良くて今後の撮影が楽しみになった。

翌朝、晴天。昨晩は星の撮影ですっかり体が冷えてしまい、ホットウィスキーを飲み懐炉まで使ったがよく眠れず、朝一の動きは悪かった。
槍ヶ岳や穂高連峰が輝きだし、この縦走路にも朝陽が当たり始めるとようやく体の動きも良くなってきた。

穂高連峰を横眼に見ながら正面に見える常念岳を目指す。常念の登りは急だが短そうに見えた。
しかし、正面から見た感じは当てにならず思った以上に長かった。
急登に足を止めて見上げた槍ヶ岳は大きく感じ、ここまでの歩きを実感した。

常念岳の山頂からは大天井、燕へと続く縦走路に興味をそそられながら三股への分岐へ向かい、岩だらけの前常念から三股へと下った。
この下りは極端に言うと、上半分は岩の上、下半分は樹林帯で長い下りだったが、登りは大変そうで、すれ違ったのは数パーティーだけだった。

天候のいい日を選んで登ったが、初めての蝶ヶ岳~常念岳の縦走路は素晴らしいロケーションで、いつまでも心に残りそうだ。