飯豊連峰 主稜縦走(御沢野営場~大石ダム)2025/8/19-22
18日の明るいうちに御沢野営場に入り車中泊。水場はあるが生水は飲めない。管理人さんが回って来て野営場の使用料1200円を払う。(駐車料金ではなく使用料という事で何日でも1200円だそうだ)
19日
御沢野営場4:50・・・三国小屋9:10・・・切合小屋11:00・・・本山小屋13:45
夜中は星空が見え、放射冷却で少し寒かった。5時前出発。朝方何台かやって来たが駐車場は空いていた。登山口から15分ほどで急登が始まる。無風の樹林帯で蒸し暑さMaxの中、1歩1歩高度を上げていくが、次々と元気な若者たちに追い越される。
地蔵水場の冷水で元気を取り戻したが、剣ヶ峰では雪渓からの涼風につい大休止してしまった。
岩稜帯を問題なく通過し三国小屋へ。
三国小屋からは小さなアップダウンを繰り返し切合小屋へ。登山道に雪渓は残っていなかったが、沢筋にはまだ多く残り、種蒔山あたりから次第に多くの高山植物が見られるようになってきた。
草履塚からはガスと共に風も強くなり、姥権現に手を合わせ、御秘所の岩稜は難しくないが慎重に通過する。
本山小屋への登り、御前坂は思った以上に長かったが、水場への水汲みはいい休憩になった。
14時前本山小屋着。2番目の到着で最終的には6人となった。泊り客が少なかったせいか管理人の金子さんから焼酎とおつまみの差入れがあり7人で小宴会が催され、楽しい時間を過ごすことができた。
(素泊まり 3100円)
20日
本山小屋5:15・・・飯豊山5:30・・・御西小屋6:45・・・大日岳8:10・・・御西小屋9:20・・・梅花皮小屋13:45
朝日に見送られながら連峰の主峰、飯豊山に向けて出発。山頂から望む御西岳への尾根はたおやかで、大昔、会の仲間が言っていた「飯豊は大きなクジラ」の背中に見えた。御西から往復予定の大日岳は残念ながらガスに包まれていた。
稜線漫歩と行きたいところだが、遠望がきかないためつい足早になってしまい、ガスに霞む御西小屋に着く。管理人さんに“休憩したら”と声をかけられたが、ここで休むとダレてしまいそうなので帰りに寄ることにして大日岳に向かう。
ガスは一段と濃くなったが、視界は20~30mあり不安はなくひたすら登り、山頂に足跡を残しそそくさと下山。御西小屋で休ませてもらう。
本山小屋の金子さんも言っていたが今年は最盛期の7月でも登山客は少なかったそうで、また海外からの登山客も多くなってきたとの事。
御西小屋から梅花皮小屋への縦走路は高山植物の宝庫。秋の花々が咲き乱れる中、雪渓近くには夏の花々がまだまだ花畑を広げていた。梅花皮小屋へも事前に水場で水汲みをして昨日と同じ時間に着いた。管理人の居る小屋だが客は私を含め2人だった。昨日、本山小屋で一緒だった方で明日は梶川尾根を下ると言っていた。という事は明日の朳差小屋は自分1人の予感・・・。
梅花皮小屋の快適さは何と言っても水洗トイレ。避難小屋ではありえない。(素泊まり 2500円)
21日
梅花皮小屋5:55・・・北股岳6:30・・・門内岳7:14・・・頼母木小屋9:20・・・朳差小屋11:40
今日は行動時間に余裕があるので6時出発。昨日と同じくガスと風。寒くは無く雨でもなかったので取り敢えず雨具は着なかった。ガスが濃くなると濡れたが、薄くなると風のお陰で乾く、そんなことを繰り返しながら今日も周囲の花々を愛でつつ歩を進め、門内小屋や素晴らしい水場の頼母木小屋を通過し、午前中に朳差小屋に入った。
スライドする登山者も少なく、若者3人と外国人2人に会っただけだった。
小屋に入る1時間位前から雨に降られた。午後からは雨風が激しくなったが、昼寝をしている間に止んで、夕暮れ前水汲みに行って来た。
予想通り独り占めだった。無人小屋だから1人である。ストレッチをしたり、掃除をしたりして時間をつぶすが、他にすることも無く時間がゆっくりと動いて行く。今回アルコールを持ってこなかったのは失敗だったか。昼寝もしたので暗くなっても眠くならないし・・・。
22日
朳差小屋4:38・・・朳差岳4:44・・・前朳差岳5:40・・・千本峰6:40・・・林道終点9:00・・・林道ゲート10:30
3時起床の予定だったが2時半に目が覚めた。外に出てみると朳差岳の上にカシオペア、西の空には夏の大三角形が沈みかけ、東の空にはオリオン座が登ってきた。下界は夏の暑さだが天空は季節の入れ替わりだ。満天の星空は久し振りで暫く見入っていた。
明るくなり始めた5時前にお世話になった小屋を後にし、目の前の朳差の頂に向かう。頂に立つと縦走して来たルートが見えた。随分歩いてきた筈だが、ガスっていたので長く歩いて来た実感は薄かったが、山並みの奥に見えた飯豊山に“あそこからか・・・と”感慨を新たにした。
前朳差岳からは長い下りとなり、カモスノ頭からは登る気にはならない程の急坂となり、樹林帯の中をひたすら下り、東俣川を渡る橋でようやく急坂は終わった。
アップダウンのある右岸側の登山道から左岸側への橋を渡ったところが林道終点だった。橋のたもとから川原に下りられるようになっており、水辺で大休止したあと終点の林道ゲートを目指した。
今回、熊の出没について小屋の人から聞いていたり、御西から梅花皮に向かう御手洗ノ池の前後には登山道にどーんと新しい糞が残されていたりで、視界が悪い中でいきなりの遭遇は避けたいと思いつつ、いつもよりは鈴が良く鳴るように歩いていた。 長年の沢登りの藪漕ぎの経験上、「山の中では向こうが先に逃げる」と思っていたが、大勢の登山者が通る所など熊も人慣れするのではなかろうか。熊も遭難リスクの1つとなってしまった。