八海山 2020/4/3(スキー場ゲレンデ~)

2020年4月3日(金) 快晴
  山麓駅7:37・・・山頂駅9:49・・・ 大倉尾根分岐(四合半)10:31・・・池ノ峰下10:54・・・
  女人堂下(胎内くぐり)11:45-12:34・・・池ノ峰13:00・・・山頂駅13:42・・・山麓駅14:49


 7:37 ロープウェイ山麓駅 スタッフにゲレンデを歩く許可をもらい出発
 7:45 緩い斜面の作業道から枯草のゲレンデに入る
 8:14 次第に傾斜がきつくなり、枯れた萱で靴が滑る
 8:39 中間より上あたりにあるレストラン「ダウンヒル」まで来ると、
      残雪が出てきた。厚みは10㎝くらいか
 8:52 ここからは管理道路でもある林間コースを行く
 9:19 あまりにも長い林間コースに疲れて、
      途中から第3ロマンスリフトの下を登る
      ロープウェイの山頂駅が見える
 9:49 山頂駅周辺では春か夏のイベントの準備で多くの人が作業していた
 10:02 尾根の末端から取りつき、やっと登山が始まる
 10:20 少雪のシーズンではあったが、1月12日の時よりは多いようだ
 10:31 四合半(大倉道分岐)から薬師岳を見上げる
 10:38 小さなアップダウンを繰り返す複雑な地形だが、
       ところどころにピンクテープの目印がある
       今日みたいな日は自分の好きなルートを歩ける
 10:54 池ノ峰下に到着。今日も帰りに寄ってみよう
 10:57 池ノ峰下からは右折するような感じで薬師岳を仰ぎながら進む
 11:14 女人堂下 登頂はあきらめ、せめて女人堂までと、
       ワカンからアイゼンに履き替える
 11:45 急登を登り始め胎内くぐりの岩場あたりまで登ったが、
       条件が悪くすぐ降りる
 11:55 12時をタイムアップと決めていたので降りたところで昼食とする
 13:00 池ノ峰から八海山~駒ヶ岳を一望。北アルプス並みの厳しさが漂う
 13:42 山頂駅に到着
 13:53 ゲレンデを下る
       見慣れた景色のはずなのに、下界がはるか彼方に感じた
今年の小正月に行われた会の八海山新年会登山では、女人堂下までしか行けなかった。

雪解け前にもう1回登りたいと思っていたが、3月29日にロープウェイの営業が終了し、再開は4月25日の事。

29日には自宅周辺も15㎝の積雪があり、山頂駅では50㎝は積ったと予想され、ラッセルはきついなーと思いながらも晴天に誘われ出掛けてみた。

里は雪が無いし、ゲレンデは1時間半で登れるだろうと高を括っていたが甘かった。

予定より1時間も余計にかかってしまった。

考えてみれば山麓駅と山頂駅の標高差は800m位あり、しかも急登だから当然といえば当然だった。

山頂駅でワカンを履き、いつもとは違いリフト脇からすぐ尾根に取りつく。

昨日下界に降った雨もここでは雪だった。ワカンを履いてもくるぶし位まで埋まったが、この程度はラッセルとは言えない。

ただ、残雪に期待感があっただけに、まだまだ冬を味わってくれという山の想いを受け止められない自分がいた。

しかし、小正月の時より多い積雪量に、避ける木々も少なく視界が広いと気持ちも軽くなる。

予想通りトレースは無く、厳冬期のような真っ白の雪の上に大股で跡をつけて行く。

四合半からは吹き溜まりで脛くらいまで埋まるところもあった。

何十回と歩いているルートだが、雪の季節はその都度景色が変わり、特に天気のいい日は楽しく歩ける。

池ノ峰下を右折しコギ池の右側を歩き女人堂下に達する。

女人堂下の急斜面はワカンで登れるかと思ったが、10㎝位の新雪の下にアイスバーンがあり、アイゼンに履き替えた。

しかし、アイゼンの裏に雪が餅のようにつく最悪のコンデション。

「5時半に駐車場のゲートを閉める」とスタッフに言われていたことが気になり、しかも今日は冬山フル装備とはいいがたいので、胎内くぐりの岩場のところで降りた。

日当たりのいい気持の良いところで昼食。

春の日差しの中でも時折冬の冷たい風が吹き付け、テルモスの熱い茶が身に染みる。

いつものように池ノ峰に立ち寄り、ひとしきり周囲の景色を堪能し山頂駅に向かった。

ゲレンデの下りは膝に自信がなく、ほとんど林間コースを歩いた。

滑れば楽しいゲレンデも最難関の登り下りだった。



新型コロナウィルスの影響で、社会全体が大変なことになっている。

自宅から八海山に行って帰って来るまでに会ったのは、登る前外で5、6m離れたスキー場のスタッフだけで、あとはウィルスとは無縁の世界に居たので、自分自身の感染リスクも、他人に感染させるリスクも限りなくゼロに近かった。

人気の山ならいざ知らず、誰もいないような山ならかえってウィルスから遠ざかる。

・・・と、登山や山菜取りはいいのではないかと勝手に考えていたが、やはりこういう状況では社会に迷惑がかかることは慎まなくてはなるまい。

しばらくは極力事故の確率が低い山行に心掛けたい。