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まだ残雪の多く残る春先には、ヨモギ山の下を流れる高石沢周辺の登山や、水無に釣りに入ったりしている。
その度に必ずと言っていいほどカモシカと出会うのである。
3月、水無本流に釣りに入った帰り、釣果ゼロで林道をとぼとぼ歩いて杉林を抜けて、ヘアピンカーブに差し掛かったところで、向こう30m先に茶色い物体が見えた。
一目でカモシカと分かったが、相手は雪の上に座ってじょんのびしている。手を叩いて先に行ってもらおうとしたが一向に動く気配が無い。
足でも怪我をしたのかとゆっくり近づいてもこちらを振り返るだけ。横に回って4~5mの近さになって目が合って、ようやくゆっくりと立ち上がりヨモギ山の方に去って行った。
好奇心の強いカモシカは人を見てもすぐには逃げないが、若いカモシカは特にそうである。
猿にしてもカモシカにしても厳しい自然を受け入れてたくましく生きている。