三国川ダム管理所6:50・・・・1250m地点13:00~13:30~~~~三国川ダム管理所14:45
ここは2013年1月に登ったN会員の記事で興味を持ったのだが、彼からスキーでも滑れると聞いて2月11日に仲間と行くことを計画。 しかし、前日までの大雪にビビッてキャンセル。 今日は初にして再挑戦だ。

快晴の空の下、スノーシューを履いて阿寺沢方面に向かい、雪崩止めのある斜面をトラバースしてその端まで行き、そこから上に見える送電線の鉄塔を目指す。
初っ端からの急登は辛いが、下山時を考えるとボーダーにはうれしい限りだ。

鉄塔からは県境の山々が遠くに見えている。 更に急登を登り灌木を抜けると南尾根に出る。
この尾根、私は南尾根と書いているが、N君は阿寺沢左岸尾根、ネットでは南尾根、南西尾根と決まった名前が無いようだが、地図を見ると方角的には南西を向いている。
ここまで来ると、逆くの字に延びている尾根の先に阿寺の山頂とおぼしき頂が見えてきた。
一息ついて雪面にストックを刺してみると、固い層まで約40cm。

ふんわりとした美味しそうな雪面を越えると、思った以上にうねうねとした尾根が続いており、下りは一筋縄ではいかない予感がする。
左側は灌木帯、右のダム湖側には雪庇が出ており、雪斜面は決して広くないが「何とか滑って下りて来られそうだ」と楽観的に思えるのは、やはり、この好天のせいか。
左に付けられたカモシカのトレースを追いながら意気揚々と登って行き、ふと見上げると彼が目の前に。
この時季カモシカに出会うのはよくあることだが、この近さで、こんなところで突っ込んで来られては困るし、スノーシューは後ずさり出来ない。写真を撮って目をそらしたら、向こうさんから距離を取ってくれた。

全体として緩い尾根が続くが、次第に新雪は深くなり、なおかつ春のような太陽に照らされた雪が、スノーシューにまとわりついて団子状態になる。
足を引っ張る餅みたいな雪に体力が持たず、予定していた12時になっても山頂はまだ遥か彼方。
天気がいいので13時まで頑張ることにし、1250m地点のゆるーい斜面で行動中止。
ストックを刺してみると約60cmまで沈んだ。
山頂からは真っ白な大斜面が広がっている。
あの斜面を滑りたかったなー。
山頂まではまだ1時間じゃ済まないだろうなー。
今日は残念だがここまでだ。
振り返れば県境の山々が輝いていた。
この尾根は本当に展望がいい尾根だ。
楽々休んでボードで降りる。重い雪を蹴散らしながら3回脱いで滑り降りる。
最後、登ってきた尾根へは右に折れるのだが、灌木帯のため敬遠し、下部に雪面の広がる真っ直ぐな急斜面を、時々プチ雪崩を起こしながら滑り降りた。
登り6時間、下り1時間15分。
春のザラメ雪になればもっと楽に登下降できそうだが、それまで雪が付いていてくれるかどうか。
全体に緩い尾根で、上級者にはつまらないかも知れないが、晴れの日、県境の山々を眺めながらの滑降は爽快だ。
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