積雪期の阿寺山は人気がある。今日も平日なのに私のあとすぐ2台相次いでやって来た。皆さんスノーシューで尾根ルートのようだが、今日の私はジャバミ沢。
駐車スペースから何日か前のトレースを辿り尾根ルートの末端まで行き、そこから8月に登った時と同じように広堀川に下りジャバミ沢に入る。
ジャバミ沢に入ると滑って来るのに十分な幅の白い斜面が延びていた。思っていた以上の好ルートに心が躍る。
まだ日の光の乏しい新雪の沢中は、コントラストが弱く斜度もわからないほどだったが、浅いラッセルのうちは、スノーシューのクランボンが良く効いて登り易かった。
高度が増すにつれ傾斜が急になり、最後は右のブナ林に逃げた。
沢のツメで体力を消耗したため、平坦地からは尾根ルートのトレースを辿り山頂へ向かった。
積雪期の阿寺山は、山頂一帯にたおやかな雪原が広がり癒されるところ。
山頂からはボードでまず雪原を楽しみ、ジャバミ沢にはツメの急斜面を回避して北側の少し緩い沢から入り込む。緩んできた深い新雪に体力がついて行かない。それでも下降するにしたがって日陰斜面を選びつつターンを刻む。
日向は重雪に休み休み滑る。もう１時間も早かったらもうちょっと楽しめたかもしれないが贅沢は言うまい。
積雪期の阿寺山は、西尾根、南西尾根、マゴタイ沢、そしてこのジャバミ沢と滑れるルートがあることも大きな魅力だ。
