28日~29日 曇り~雨 メンバー:O(記)、Aさん、〇み 29日 Mさん、IYさん
土曜日が休みだったので、久し振りに前の日から登ってタケノコを採って、小屋で1泊して楽々するのもいいな。と、思い3人で土曜の午後から枝折峠に向かった。しかし、この日再びあの日の恐怖がよみがえってこようとは・・・。

明神小屋の竹薮で早速最初のタケノコを収穫。ワラビやコシアブラを採りつつ2人の後からついて行く。
昨今は環境に対する意識が高まってきたせいか、落ちているごみも少なくなってきた。
街であろうが山であろうが「ごみを捨てることは恥ずかしいこと」こんな意識が多くの人たちに広まってきたことは良い事だ。
しかし結局は地球環境の悪化から人々の意識が変わってきたからで、人間という生き物は、痛い目にあわないとなかなか自分を変えることが出来ない生き物である。
小倉山には残雪が残っていた。今年は少雪だった割には残雪が多く、荒沢岳の沢筋にも雪渓が多く残っている。
ここから百草の池までの尾根はコシアブラやタケノコが多く採れるところだ。
タケノコは伸びきったものも多かったが、それでも3人で食べるには十分過ぎるくらい採れた。
白沢の頭(最近は前駒と呼ばれているらしい)に着くと、すでに2人は小屋下の登りにかかっていた。
山頂付近はガスっていたが、雨の降り出す感じはなかった。
小屋下までの吊尾根は楽なところなのだが何故か体が重く、小屋下の登り直下で更に重く感じた。それはタケノコを背負ってる重さのせいではなく、全身が重い感じだった。
急な岩場を登ると駒ノ小屋。ハイクのTさんご夫婦の出迎えを受けた。聞けば前の小屋番が辞めたのでお仲間で交代に小屋番をやっているのだそうな。ご苦労様です。早速小屋に入れてもらう。
1階は混んでいたが2階は我々のみ。ザックを下ろし2人は天ぷらの用意、自分は外に水汲みに下りた。
出入り口の右にある水場で水を汲んでいた時、何か言い知れない寒気がした。いわゆる悪寒というやつか。
ぞくぞくする背筋を気にしつつ戻ってタケノコの皮むきを手伝う。
主婦Aさんの手にかかりタケノコとコシアブラの天ぷらが次々と揚がっていく。
コシアブラはちょっとくせがあったが、揚げたてのタケノコの天ぷらは絶品である。今までは味噌汁とかにしてきたが、このタケノコの天ぷらは本当にうまい。
更にAさんは抹茶塩まで用意してきており至れり尽くせり。贅沢言えば大根おろしが欲しかった。
しかし、こんなうまいつまみがあるにもかかわらず、どういうわけか持ってきた焼酎も飲まず、缶ビールを1本ちびちびと飲んだだけで、寒さと疲労感を感じ早々にシュラフにもぐった。
昨年4月の鉱山道「駒ノ小屋の怪」以来どうもここに来ると何かを感じる。何かはわからない。しかし、いつも小屋に引き戻そうとされている感じがする。
29日(日) よく眠れなかった。それでも体調は悪くなかった。小屋から本日登って来るMさんと携帯で連絡が取れて、途中で合流することにした。
7時半。Tさんご夫婦に見送られ小屋を出発。小倉の下で雨の中登ってきたMさん、IYさんの2人に合流。
下りて白銀の湯で汗を流した。
とり憑いたものがいるのならいっしょに流れたらよいのだが。