2015/6/10 谷川岳マチガ沢シンセン左俣~東尾根


車道からマチガ沢を望む
シンセン沢出合
核心部の垂壁は逃げて右から登る
ツメは途中から右にトラバース
シンセンコルから1段上のお休み処
東尾根最初の急登(左から回り込む)
観倉台から東尾根
中芝新道を下りる
芝倉沢出合
    駐車場 6:30・・・

    マチガ沢出合 6:50・・・

    シンセン沢出合 7:50・・・

    東尾根 9:30・・・

    オキノ耳 11:00~11:45・・・

    一ノ倉岳 12:35・・・(中芝新道)・・・

    芝倉沢出合 14:30・・・(旧道)・・・

    駐車場 16:40

21日の会山行の偵察もかね、若かりし頃の思い出に浸ろうと出掛けてきたが・・・。

ロープウェー駐車場は9時から営業ということで、下の駐車場が無料開放されていた。

通い慣れた旧道を行くと、S字型にたっぷりと雪渓の残るマチガ沢が見えてくる。

マムシ岩の出合には当然のことながら雪渓は残っておらず、厳剛新道から入りしばらく行くと、沢に入らないようにトラロープが張ってあり、その先に雪渓が見えたので迷わずここから沢に入る。

雪渓は上まで続いており、キックステップが効きそうもない硬さで、早速簡易アイゼンを付ける。

土踏まずに着けるアイゼンだが、有ると無しでは大違い。

ストック1本とのコンビネーションで安心感が増すから、道具はやはり大切だ。

S字に沿って登って行くと厳剛の見晴台の手前から傾斜が増し、右に回り込むと右手上からシンセン沢が入ってきている。

下部に雪渓が残っており、行ってみると簡易アイゼンで登れるレベルではなく、取り敢えず左の草付に逃げる。

上部に雪渓が残っているせいか、ささやかな水流があり、シッパネで濡れているところを避け、階段状の岩場を快適に登り、黒っぽい垂直フェース下のテラスに着く。ここから下を見ると急ー。

上はもっと急ーで濡れっぽい。「こんなとこあったかなー・・・」

随分長いこと来ていなかったが難しかった印象は残っていない。そのため登山靴で来たが、「アクアステルスを履いてくれば良かったかなぁー」と後悔先に立たず。

今日はフリーで登るつもりで来たので、登攀具は持ってきたが余程でなければ出す気はない。

迷わず右にトラバースしてルートを探ると、フリーで登れそうなルートがあるではないか。

初っ端は急で、スタンスが細かく、しょっぱい登りだったが何とかクリアし、上部フェースの上に出た。

ここでも「こんなとこあったかなー・・・」

あとは草付露岩帯を登り、シンセンコルより一段上の東尾根に出た。

一休みして目の前の急斜面に取り付き、東尾根の登りが始まる。

第2岩峰は左側の岩に誘われそうになるが、右から回り込んで、急登をブッシュ頼りに登って行けば観倉台に立つ。

観倉台からは、烏帽子奥壁が一目で見渡せるが、平面的でどこがルートなのか、じっくり見ないとよくわからない。

また、ここからはオキノ耳までのルートも見渡せ、なんか、昔の記憶がよみがえってきた。

第1岩峰も右から回り込んで越えれば、オキノ耳への最後の登りだ。

東尾根に出てからここまで多くの花に出会い、改めて花の多い尾根だと知った。

オキノ耳からは厳剛新道を下りる予定だったが、体力もまだ余裕の感じで、何より懐かしの一ノ倉岳が呼んでいるようで、ノリさんに予定変更のメールを入れる。

青空の下、楽々休んでから一ノ倉岳に向かい、幽ノ沢や堅炭岩を眺めながら中芝新道を下りる。

分岐には「下部が崩壊していて大変危険」との張り紙があったが、下ってみると確かに芝倉沢の雪渓に下りるところが崩れており、右の笹薮を伝って雪渓に下りた。

芝倉沢出合に下りると、道路が崩落していた。
10年位前の7月末の大雨でやられたのか。
時の流れを感じさせられる光景だ。

ここから旧道を駐車場まで2時間以上もかかり、若い頃の思い出を辿るのは楽じゃなかった。